2022/02/15
【もし僕が漫画家だったら】
タイトル:最終兵器彼氏
ジャンル:恋愛バトル漫画
ストーリー:四国の図書館で働くさえない女性。安月給で地味な見た目。友達もいない。唯一の趣味はせどりの副業でお小遣いを稼ぐ事くらい。
地味な彼氏はネットで知り合ったプロレス好きの変わり者。さえない同士って事で、側からみたらお似合いカップルなのだろうか。本当は私だってイケメンが好き。けど身の丈を考えると高望みってやつ?
私たちは日常的にデートとかする訳でもないし、お互い気が向いた時に生存確認のLINEをするくらい。コレって付き合ってるの?って考える時もあるけど、お互いある程度の距離を保ててちょうど良いのかもしれない。
今日も定時で仕事が終わって、いつものスーパーで買い物を済ませると、家に帰ってパソコンをつける。
『この前出品したワケわかんない人形売れてんじゃん。こんなん買う人もいるんだなぁー。』
独り言は昔からの癖。友達が居ない事もあり、気付いたら自分と会話をする術を身につけてた。
ピンポーン
普段なることの無いチャイムが鳴った。宅急便?
覗き穴から外を見ると知らないスーツの男が2人。
(NHKかな?。まー居留守!居留守!)
ドンドンドン!!!
(ん?ドア叩いてる?)
ドンドンドン!!!!ドンドンドン!!!!
次第にドアを叩く音が大きくなる。明らかに普通じゃない事に気付く。
(え?なんなの?新手の押売り?)
ドンドンドン!!!!ドンドンドン!!!!
明らかに普通じゃない。
(なに?強盗?そうだ!!警察!警察!!)
ドンドンドン!!!!
(携帯は?もーどこ?こんな時に限って!)
ドンドンドン!!!!
恐怖で震える手。頭も真っ白。
(なんで携帯ないのよ!もー!!ダメかも!誰か。)
ドンドン!!
・・・・。
急に音が止んだ。
(え?なに?)
ピンポーン
『開けて下さい!すぐに逃げますよ!』
(・・・え?誰?)
放心状態のなか恐る恐る、また覗き穴に目を当てる。
(え?)
そこには消化器を持った彼氏と倒れたスーツの男がいた。
『・・・古谷くん?』
続く